新旧理事長ごあいさつ
理事長就任あいさつ
社会福祉法人 京都障害者福祉センター 理事長
前田 文男
令和元年6月20日に開催されました理事会におきまして、前理事長 安田行雄の後を継ぎ、若輩ながら理事長に就任いたしました。我が国の社会福祉が大きな変革期を迎えて制度の見直しがまだまだ続く中で、理事長の職に就くにあたり、その責務の重さを痛感しております。
社会福祉法人は、イコールフッティング、内部留保、公益的活動、ガバナンス、経営の透明性、などをキーワードにして急激な制度改革が進められてきました。これらは、裏を返せば社会福祉法人が付加価値の高い社会福祉事業の提供、そして地域の福祉を支えるための大きな期待を寄せられていると受け取ることができます。
そのため、私たちに求められている福祉ニーズに応えられるよう地域の声に耳を傾け、より一層地域にとってなくてはならない存在となることができるよう、社会福祉法人だからこそできることを常に念頭に置き、その使命を果たせるよう職員一同と共に努力してまいりますので、どうか前任者同様、今後も更なるご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
安田前理事長退任の挨拶
~永い間、有難うございました~
安田 行雄
去る6月20日、定時評議員会の日を以て理事の任期を満了し、理事長の職を退任いたしました。
思いますれば、平成14 年に、前任の豊田慶治理事長から引き継いでより17年間。少し永きに失した感がありますが、第3の人生として充実した日々を過ごすことが出来たと感謝しております。
この17年間、障がい者福祉は大きな変遷を見ました。京都市の障害福祉課長を拝命していました昭和58年頃の福祉施設は国からの措置費をうけて一定安定した運営が約束されていたのですが、平成15年に支援費制度が実施され、平成18年に障害者自立支援法が施行されると、財政収支が著しく悪化し、全国的に経営困難な施設が多発するという厳しい状況が生じ、これを正すため、平成22年の障害者自立支援法改正(平成24.4完全実施)、そして平成25年の障害者総合支援法施行へと移り変わってきました。この間二度の政権交代があったことから事業の先行きが定まらない不安定な状況を余儀なくされたと思っています。何はともあれ、平成28年の社会福祉法改正によって法人運営のガバナンス強化等を促す抜本的な見直しで、法改正は一応の決着を見たのではと思っています。
私が在任していた間、施設長の皆さんや職員の皆さんの熱意でもって、より多くの障がい者を受け入れるため、それぞれの施設内での事業拡張の取り組みや、法人全体の協力の下で、新しい施設を建設するなど、障がい者のニーズに応える取り組みをして頂き、ご承知のように多くの施設建設に取り組むことが出来ました。そのことは、平成16年度の決算収入額859百万円に対し平成30年度の決算収入額
1,638百万円と言う倍に近い額に成長していることでも、その裏付けがされているのではと思います。
このほか、第三者評価の受診や2期にわたる中長期経営計画の策定、法人の災害対策マニュアルの纏め、そして三度にわたる京都市公の施設の指定管理者の受託など、総てが職員の皆さんの努力によって全うされたものです。また、法人ロゴマークの創設と法人名称変更も一つのエピソードとして記録に残すことが出来ました。
心残りは、いたはし学園の移転、伏見センター1階の分室問題解決と女性用グループホームの新設、そして人事評価制度の完成にあります。
今後も、社会福祉法人 京都障害者福祉センターを宜しくお願いいたします。